PSA
PSAとは、「前立腺特異抗原(Prostate-Specific Antigen)」の略語で、前立腺にしか存在しない物質であり、血液中にどのくらい含まれているかを調べることで、前立腺の異常を知ることができます。これは「腫瘍マーカー」として前立腺がんの診断および治療効果の判定に使用されています。
採血だけで行える非常に簡便な検査ですので、前立腺がんのリスクが高くなる50歳を超えたら、定期的にPSA検査を受けることをお勧めしています。各自治体で毎年決まった時期に「前立腺癌PSA検診」をやっていることが多いので、問い合わせてみるのもよいでしょう。
東大和市の前立腺PSA検診
前立腺がん検診(単独)|東大和市公式ホームページ
腎機能障害
腎機能を調べるために、血清クレアチニン値を測定します。クレアチニンとは老廃物の一種で、腎臓が正常であれば、尿と一緒に排泄されます。腎機能が低下するとクレアチニンは排出されにくくなり、血液中で溜まるようになるため、血清クレアチニン値の数値は高くなります。
血清クレアチニンの正常値は、男性1.2mg/dl以下、女性1.0mg/dl以下となっています。また、この血清クレアチニン値と年齢、性別から計算された数値のことをeGFRと言います。この数値が60未満であれば、慢性腎臓病の可能性があり、15未満であればステージ(病期)5の腎不全ということになります。
尿潜血
尿路(腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道)に出血があるかどうかを調べる検査です。尿路感染症、尿路結石、尿路腫瘍、前立腺肥大症、外傷などの疾患で陽性になります。
タンパク尿
健康な人の尿にはタンパク質はほとんど含まれていませんが、腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症などによって腎機能が低下してくると、尿中にタンパク質が認められるようになります。